2018-08-21 父へ

父へ

◎孫の一歳の誕生日を伝えるまで頑張ってくれて、ありがとう。
別れるまでの日々、畑仕事や庭の剪定を楽しそうに教えてくれました。
整った庭の写真を見て!嬉しそうな顔をする貴方を見ているのが幸せで、
久しぶりに楽しい家族の時間でした。


そして、孫を連れて行くと、いつも優しくあやしてくれて、とても嬉しかったです。


天手古舞で一緒に食べた三色そば、
汁をこれでもかと飲んでた鴨そばを忘れません。
あの時、写真を撮るのをためらいました。
撮れば良かった、なんて思ってしまいます。


◎長男も産まれたし、ファミリーカーを探してる、と俺が言った時に、病床から明るく元気な声で日産ディーラーに電話して掛け合ってくれてありがとう。

あれが、家族以外で会話出来た最期の人でした。


◎仕事をする目標となってくれてありがとう。

俺は42歳の時課長だった貴方を目指します。
7歳の時、小学校の友達と、父親自慢をし合ってました。「ウチの親父の方が偉い」「イヤ、ウチの親父の方が偉い」

最終的に次長になり、その後関連会社で社長になった貴方を尊敬します。

俺は貴方を目指して、家族を楽にさせられる様に仕事を頑張ります。


◎最期まで、怖いとも、苦しいとも言わずに、延命治療はせず、でも生きる道を探した貴方。
「もうダメかもしれない」その一言を聞いた時は泣いてしまいそうでした。


責任感が強く、
几帳面で、
賢く、
いつも一歩二歩先を考えて行動していた、
ビールが好きで、
タバコを良く吸ってて
旅行が好きな貴方。


怒る事なく、
優しく、
その背中で生きる道を示してくれた貴方。


貴方が居なくなって、家族全員で家の事をしていると、如何に1人で家族皆を守ってくれていたかが分かります。


家族全員で駆け回り、貴方1人に届きません。


まだまだ至らない僕らですが、


空から暫く見守っていて下さい。


貴方が母とくれた命を、次の世代に繋いで行きます。


もう少し、僕らはこちらで頑張りますね。


愛する、尊敬する父へ


息子より